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Jazzボーカル
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女性ボーカル | |||
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Jane Monheit | |||
ジェーン・モンハイト | |||
Surrender | |||
サレンダー | |||
2007Concord | |||
女性ジャズ歌手。全曲バラード曲です。ストリング・オーケストラをバックにした曲も半数で混じえながら、エレガントで美しい歌声を聴かせ、ロマンチックな気分にさせてくれます。6thアルバムで、名門Concordレーベルへの移籍:第1作となります。声質がシルクのような声質と言うか透明感がありキレイです。プロデュサーに起用された人が大歌手のセリーヌ・ディオンやバーブラ・ストライザントのプロデュースも手がけたベテランなので、全体を包み込むサウンド作りが一流品の雰囲気を漂わせます。ゲストに豪華メンバー、Ivan Lins(3曲目)、Sergio Mendes(7曲目)、Toots Thielemans(9曲目)を招いています。輸入盤は全10曲で、国内盤はボーナス・トラックの11、12曲目があり全12曲です。なので、国内盤の方がおすすめです。ジェーン・モンハイトは作品によっては、激太りでネットリ感あるような歌声だったりムラがありますが、このアルバム「Surrender」は一番、充実度が頂点を極めている感じの作品です。ライブ映像などを見ると、目力が強いと言うか、観客を魅了するクリクリとした目さばきが、なんとも誘惑的です。 | |||
4曲目のプロモーション・ビデオ | ||
(▲マークを2回クリック) | ||
女性ボーカル | |||
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Calabria Foti | |||
カラブリア・フォーティー | |||
In The Still Of The Night | |||
夜の静けさに | |||
2017MoCo | |||
女性ジャズ歌手。上質な歌声の本格派です。前出でアルバム「Prelude To A Kiss」「A Lovely Way To Spend An Evening」が当サイト名盤認定の歌手です。有名作曲家:Cole Porter曲集で、有名なスタンダード曲ばかりです。バラード曲が中心で、しっとりとした落ち着いた歌声で聴かせてくれます。Cole Porterの楽曲は「Night And Day」「Ev'ry Time We Say Goodbye」など機微に富んだ楽曲が多く、含蓄あるジャズ・ボーカル作という感じになっています。このアルバムはジャズ批評誌でも評価され、音質重視の年間ベスト「ジャズオーディオ・ディスク大賞」で銅賞(3位)を受賞しています。彼女はバイオリン奏者としても実はプロで、映画や歌手のレコーディングにも多数参加している経歴があるそうです。 | |||
1曲目のプロモーション・ビデオ | ||
女性ボーカル | |||
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Diana Panton | |||
ダイアナ・パントン | |||
Yesterday Perhaps | |||
昨日のわたし | |||
2005/2011Muzak[Japan] | |||
カナダの女性ジャズ歌手。超うまいという感じではなく親しみのある安心できる歌声の人です。スタンダード曲を姉か従兄弟が歌ってくれているような感じです。とろけそうになる感じのバラード曲が中心です。パリ大学に留学経験があり地元のカナダでフランス語の教師もしているので、フランス語で歌っている曲もあります。これが1stアルバムになります。近作3枚のアルバムが国内発売されていましたが、この1stアルバム(2005年作)のみ日本国内では未発売でした。2011年に、ようやく国内盤が発売されました。ジャズ批評誌の年間ベスト「ジャズ・オーディオ・ディスク大賞2011」ボーカル部門で銀賞(2位)を受賞しています。 | |||
女性ボーカル | |||
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Diana Panton | |||
ダイアナ・パントン | |||
If The Moon Turns Green | |||
ムーンライト・セレナーデ〜月と星のうた | |||
2007/2010Muzak[Japan] | |||
同上の女性歌手。超うまいという感じではなく親しみのある安心できる歌声の人です。国内盤の紹介に"夢の世界へ誘うクリーミー・ヴォイス"とあり、気持ちがなごみます。国内盤タイトル「ムーンライト・セレナーデ〜月と星のうた」ということで、「Moonlight Serenade」など「Moon」か「Star」が付いた月と星にちなんだスタンダード曲が選曲されています。バック演奏がギターとベース、たまにピアノ、とシンプルなのもソフトな感じを受けます。これは2ndアルバムですが、日本国内で発売されたものとしては1作目で、日本の現代ジャズ・ファンにダイアナ・パントンの良さを知らしめた出世作です。ジャケットはサン・テグジュペリの小説「星の王子様」の表紙を模倣したデザインです。 | |||
15曲目のプロモーション・ビデオ | ||
女性ボーカル | |||
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Diana Panton | |||
ダイアナ・パントン | |||
Pink | |||
ピンク 〜 シークレット・ハート | |||
2010Muzak[Japan] | |||
同上の女性歌手。同上2枚と比べると、ほんの少しだけ大人びた声にシフトした歌声でバラード曲80%と軽やかな曲20%くらいの聴きやすい構成でスタンダード曲を聴かせてくれます。相変わらず親しみのある安心できる歌声です。国内盤の評でブロッサム・ディアリーのような大人少女とありましたが、そんな感じの可愛くもあり、清楚で落ち着いた、なごむ歌声です。超有名スタンダード曲は少ないものの、悲しい曲は無く、バラード曲をメインとしつつも、ソフトなスウィング感の曲も3曲ほどあるので、ジャズとしての聴きやすさの総合力としては、上記2枚よりも優れているかもしれません。 | |||
3曲目のプロモーション・ビデオ | ||
(輸入盤ジャケット) | ||
女性ボーカル | |||
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Diana Panton | |||
ダイアナ・パントン | |||
Winter Kiss | |||
ウィンター・キッス : わたしのホリデイ | |||
2012Muzak[Japan] | |||
同上の女性歌手。ソフトな歌声でクリスマス曲を中心に歌います。ロマンチックな曲がほとんどで、軽やかな曲が20%程度。多くを占めるクリスマス曲の持つ美しさが、ダイアナ・パントンの清楚で安心できる歌声に非常に合っていると感じます。バックの演奏も曲により、トランペット、ヴィブラフォン、ピアノ、ギターがバッキングし、とてもオシャレなサウンドです。オシャレさにおいては、このアルバムがダイアナ・パントンの諸作で一番かもしれません。冬の夜の部屋を暖炉のように温めるアルバムです。 | |||
女性ボーカル | |||
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Diana Panton | |||
ダイアナ・パントン | |||
I Believe in Little Things | |||
アイ・ビリーヴ・イン・リトル・シングス 〜 わたしの小さな願い |
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2015Muzak[Japan] | |||
同上の女性歌手。このアルバムも親しみのある安心できる歌声です。子供向けに作ったとのことで、子守歌のような歌唱のジャズで、選曲もディズニー・アニメ曲やセサミ・ストリートの曲などから選んでいます。有名曲はディズニー曲の「不思議の国のアリス」「星に願いを」です。5曲目「Sing」は聴き覚えある曲ですが、カーペンターズのヒットで知られる曲です。ライナーノーツに「かつて大人もみんな子供だった。〜音楽の魔法が幸せを運んでくれる〜」とあり、聴いていると幸せが訪れるようなアルバムです。愛らしい絵本のようなイラストがジャケットとライナーノーツにちりばめられオシャレなジャケットです。イラストは、カナダ出身のJacqui Leeという絵本を得意とする女性イラストレーターによるものです。 | |||
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女性ボーカル | |||
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Diana Panton | |||
ダイアナ・パントン | |||
Solstice - Equinox | |||
シーズンズ〜美しい季節 | |||
2017Muzak[Japan] | |||
同上の女性歌手。「Spring(春)」「Sumer(夏)」など四季にちなんだスタンダード曲を中心に選曲されています。初めてジャズ評論家:寺島靖国氏がライナーノーツを寄せていて、彼女の自然体の良さ、日本の歌手によく見られる演出過剰がなく、無心の境地、自分をうまく見せようとする我意がない、ということを褒めています。そして、隣のお姉さんが洗い物をしながら鼻歌を歌っているが、それが、めっぽう上手くて、聴き惚れてしまうような感じ、といった事を書いていますが、まさに、そんな感じの親しみやすさとソフトさです。彼女はカナダ本国でのジャズ界の評価も高く、カナダのグラミー賞にあたる[ Juno Award ]のジャズ・ボーカル部門では、受賞または候補(ノミネートの5枚程度)には、多くの作品が選ばれています。このアルバムもノミネート作品です。 | |||
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女性ボーカル | |||
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Julie London | |||
ジュリー・ロンドン | |||
Julie Is Her Name | |||
彼女の名はジュリー Vol. 1 | |||
1955Liberty | |||
有名女性ジャズ歌手の出世作のデビュー・アルバム。1955年の録音。魅力的な声で、ロマンチックなバラード曲がほとんどで聴きやすい作です。ボーカルなのでマイクに肉薄して歌うわけで1955年でも音質は、まずまずです。1曲目の有名スタンダード曲「Cry Me A River (作曲:Arhtur Hamilton)」は彼女の歌唱が元祖です。大人気のジャズ歌手に成るだけあって、デビュー盤でも格の違いを感じさせる貫録と上質さです。ジャズの歴史の1ページを見るようです。ギターとベースだけの簡素な編成をバックにしているので歌声が濃密に染み込みます。女優でもあるので映画やTVでも活躍したとのことです。 | |||
3曲目のプロモーション・ビデオ | ||
女性ボーカル | |||
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Lisa ( Lisa Lovbrand ) | |||
リーサ | |||
Embraceable | |||
エンブレイサブル | |||
2007LovbrandProduction | |||
女性歌手。恋しちゃうような可憐な乙女の歌声です。美しいバラード曲がほとんどなので、うっとりと乙女の歌声に心酔します。「Embraceable You」や「Smile」などスタンダード曲が中心で、1曲目のみポップスのヒット曲のカバー曲でジャズっぽくないです。映画にも出演する美人の女優でもあります。スウェーデン人で、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスで演技などエンターテイメント全般を学んだという国際派の女性です。歌は4歳くらいの頃から天職だと思っていたとのことで、ジャズも好きで学生時代は、先生と一緒に何時間も歌っていたとのことです。本作は、自主プロデュースの作で、ライナーノーツに彼女の方針として「まろやかで、ロマンティックなアルバム。長い一日の終わりに聴いて、心が解きほぐされ、好きな場所へと連れて行ってくれるようなものにしたかったの」とあり、まさに、そんな感じのソフトな作品です。人脈の多彩さで、自ら参加をお願いして、2曲目にはトランペットのChris Botti、5曲目にはデュエットのボーカルとして名プロデューサー:David Fosterが参加しています。輸入盤の方が曲数が多くて、7曲目にロマンチックな「Over the Rainbow」が入っていて全11曲です。国内盤(Spice Of Life レーベル)は、その曲が無く全10曲です。なので、日本語解説書に、こだわらなければ輸入盤の方がおすすめです。 | |||
2曲目のプロモーション・ビデオ | ||
女性ボーカル | |||
Amazon.co.jp Amazon.co.jp 紙ジャケ |
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Simone & Her Hawaiian Jazz Band | |||
シモーネ&ハワイアン・ジャズ・バンド | |||
Alomas Of Hawaii | |||
アロマ・ハワイ | |||
2010Venus[Japan] | |||
前出のアルバム「ロマンス」の女性ジャズ歌手:シモーネがハワイの名曲をメインにボサノバ風のアレンジで聴かせてくれます。ロマンチックな感じのバラード曲がほとんどで声もオシャレなので、とてもなごみます。最後の曲だけクール。癒し要素のある可愛さのある声なので、ソフトなハワイの名曲と相性が良くスムースなのだと思います。時に暑苦しかったりする純粋なジャズ・ボーカルとは異なり、癒しのテイストが非常に心地良く、海の見える明るいテラスで、ゆったりした午後を過ごしているような気分になります。 | |||
女性ボーカル | |||
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Alice Ricciardi | |||
アリーチェ・リチャルディ | |||
Comes Love | |||
カムズ・ラヴ | |||
2008BlueNote | |||
イタリア人の女性ジャズ歌手。高級なジャズ・クラブで聴いているかのような高級感ある貫禄を漂わせている歌声です。名門のBlue Noteレーベルからの2008年作。スタンダード曲を中心に歌った王道のジャズ・ボーカルです。高級な"しっとり感"と、スタイリッシュなスウィング感が、なんともカッコ良いです。貫禄ある感じの歌声が往年のジャズ歌手で言うと、カーメン・マクレエのような雰囲気を漂わせます。経歴としては、イタリアの名門音楽大学でピアノとバイオリンを学んだ後、ジャズ・ボーカルも習得し、ジャズ・ボーカルの教師も務め、ニューヨークでの歌手活動も開始したので、その上手さで話題を呼び、Blue Noteレーベルからのデビュー作を出すことになったとのことです。輸入盤は全13曲、国内盤はボーナス・トラックがあり全14曲です。残念ながら、この勢いで、第2弾、第3弾と続くことはなく、6年後、11年後に、ほどほどの作品を出しているだけです。パッと打ち上がった花火のようなデビュー作です。 | |||
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男性ボーカル & Trumpet | |||
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Till Bronner | |||
ティル・ブレナー | |||
The Good Life | |||
2016Waswr | |||
ドイツ人の人気トランペッター兼ジャズ・シンガー。スタンダード曲を上質な演奏と13曲中8曲の上質なボーカル曲で構成したアルバムです。演奏も声も温もり感あるもので上品な作品です。「I Loves You Porgy」「For All We Know」などジャズ・マニアにはお馴染みのスタンダード曲も多いです。バラード曲が多めで、クールな曲や悲しい曲が無く、トランペット演奏と優しい歌声とのソフトな融合がリラックス感をもたらします。過去に、同じようにトランペッター兼ジャズ・シンガーだったチェット・ベイカーをトリビュートしたSmooth Jazz系アルバム「Chattin With Chet」を出しており、そちらもおすすめです。Till Bronnerもチェット・ベイカーのように優しさと哀愁感ある中性的な歌声という感じです。 | |||
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Diana Krall | |||
ダイアナ・クラール | |||
All For You | |||
オール・フォー・ユー | |||
1996Impulse/GRP | |||
人気の女性ジャズ歌手。ピアノも演奏出来、ピアノを演奏しながら歌うスタイルです。本作は1996年の3rdアルバムで、本作の大ヒットとクオリティーの高さで大人気となった出世作であり、数年後の作品ではグラミー賞のジャズ・ボーカル部門を2回受賞しています。たくましい歌声と言うか、媚びない説得力を持った歌声が特徴です。彼女と同じように歌手としてもピアニストとしても活躍したナット・キング・コールゆかりスタンダード曲を歌唱します。ナット・キング・コールが初期にピアニストとして活躍した時代はピアノ・トリオはピアノ、ギター、ベースの編成による録音が多かったということで、本作もその編成で進みます。それがジャズらしい肉薄した雰囲気を出すことに繋がっています。バラード曲が特に名曲レベルの深みを感じさせる曲が多いです。彼女の全アルバムで総合的に見て最高傑作は本作です。 | |||
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女性ボーカル | |||
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Chris Connor | |||
クリス・コナー | |||
He Loves Me, He Loves Me Not | |||
ヒー・ラヴス・ミー、ヒー・ラヴス・ミー・ノット | |||
1956Atlantic | |||
往年の人気女性ジャズ歌手。1956年作。ちょっとハスキーな声で、これぞジャズ・シンガーと言った感じの声です。歌い方も上質で非の打ちどころ無し。哀愁感あるバラード曲ばかりで、心に染みてくる、ゆったりした歌唱です。モノラルですが音質は良く聴きやすい音響です。バックに静かなストリングス・オーケストラが入り、優雅な雰囲気を醸し出します。恋の喜びと失恋の悲しみを歌ったスタンダード曲を中心に選曲されているとのことです。 | |||
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Anne Phillips | |||
アン・フィリップス | |||
Born To Be Blue | |||
ボーン・トゥ・ビー・ブルー | |||
1959Roulette | |||
女性ジャズ歌手。憂いを帯びたセンチメンタルな歌声で全曲バラード曲を聴かせてくれます。とても落ち着きます。ジャケットもアルバムの内容とマッチしています。1959年録音。曲順の違う2タイプがあります。オリジナル盤の1曲目「Lonelyville」は冒頭に不気味な叫びの女性コーラスが入るので少しビックリして唯一の汚点ですが、そんなことを差し引いても全体的を包み込む哀愁感ある歌声の優秀さが素晴らしいです。曲順が違うバージョンは、その不気味な叫び声の「Lonelyville」が7曲目になっています。相当のジャズ通のみぞ知る名盤です。ジャズ評論家のジャズ・ボーカル名盤の紹介本でも、これが抜け落ちていたりします。 | |||
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